みわ歯科クリニックのブログ
2013/07/29
福井新聞「おしえて!!子育てマイスター」に記事掲載
皆様こんにちは。高井です。
梅雨が明けると鳴き始めるという「セミ」の声はいつになったら聞こえるのでしょう。
でも、夏休みで元気いっぱいの子供たちの声が響き渡るこの頃です。
さて本日、
福井新聞「おしえて!!子育てマイスター」のコーナーに私が書いた記事が掲載されました。
今回は、つわりがひどくて歯磨きができないという妊婦の方からの質問でした。
昔から「妊娠中は赤ちゃんにカルシウムをとられて歯がもろくなる」と
いいますが、、、これは誤りですよ。
しかし妊娠中にはむし歯、歯周病のリスクが高まるのは事実です。
正しい理解の上でお口のケアをしていただけるよう、アドバイスも伝えています。
妊婦の方はぜひご覧くださいね。
記事では触れていませんが、赤ちゃんのむし歯菌は2歳前後に、
一番身近なお母さんのお口から感染します。
生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防のためにもお母さんの口腔ケアをがんばっていただきたいと思います!
出産前後のお母さんには、妊産婦歯科検診(無料)がありますので、ぜひ利用してください。
みわ歯科クリニックのスタッフは、子育て経験者ばかりなので
歯のケアを通じて、育児についての話も気軽にしていただけます。
心配や不安なことがありましたら、なんでもご相談くださいね。
※以下、今回福井新聞に掲載された質問内容と回答文です。
よろしければご一読ください。
質 問--------------------------------
妊娠4カ月です。最近つわりがひどく、
歯磨き中におえつを繰り返して十分に歯が磨けません。
妊娠中に歯のケアを怠ると、どんな悪影響があるのでしょう。
つわりがひどくても上手に歯磨きができる方法はないでしょうか。
(越前市、20代女性)
回 答--------------------------------
つわりがひどいと歯ブラシを口に入れただけでもつらく、
歯磨きが難しくなりますね。
妊娠すると、「赤ちゃんにカルシウムが取られ、
お母さんの歯がもろくなる」と言われていますが、これは誤りです。
赤ちゃんの成長に必要なカルシウムは
歯から溶け出しているわけではありません。
とはいえ、妊娠中に虫歯や歯周病になりやすいのは事実です。
妊娠すると女性ホルモンが増えますが、
歯周病菌のなかには女性ホルモンを栄養源にできるものがいて、
歯ぐきが腫れやすくなります。
つわりによって十分に歯磨きができないと、さらに歯周病が悪化します。
また、一度にたくさん食べられなくて食事の回数が増えると虫歯になりやすく、
口が粘つくなど唾液の量が減った状態だと口の中が酸性に傾いて
歯が溶けやすくなります。
妊娠中に虫歯や歯周病にならないためには、
毎日の口腔ケアを念入りに行う必要がありますが、
妊娠前のようにはいかない場合も多いでしょう。
つわりで歯を磨くのがつらい時は、
ヘッドの小さな歯ブラシを使う、歯磨剤を匂いや刺激の少ないものに変えたり、
歯磨剤なしでブラッシングする、
やや前かがみになって掻き出すように磨くなど、
少しでも不快感を軽減する工夫をするとよいでしょう。
歯磨きは食べた後が理想的ですが、
食後がつらいなら、体調の良い時やリラックスできる
お風呂の時間なども利用してみて下さい。
どうしても歯磨きができない時はうがいだけでもして、
キシリトール入りのガムを噛んでみるのもいいですね。
以上です。